ギリシャ神話の誕生と占星術との結びつき

占星術に登場する「12星座」の概念は、ギリシャ神話と深く結びついています。

そのため、ギリシャ神話についての理解を深めることで、占星術への深い理解につながっていくと言えます。

 

本記事では、ギリシャ神話の生まれた時期と、占星術に結びついた経緯について分かりやすく解説します。

 

ギリシャ神話が生まれた時期

占星術との関係性の前に、ギリシャ神話が生まれた背景や時期についてご紹介します。

ギリシャ神話の起源は、今から3500年前、紀元前15世紀ごろまで遡ります。

当時のギリシャでは、エーゲ文明という最古の文明が存在していました。

 

人々が世界の成り立ちについて探求していく中で、

人智を超越した神の力への信仰が生まれていきます。

そして、これを後世に語り継ぐ目的で、

物語としてまとめあげられたものが「ギリシャ神話」となります。

 

紀元前9〜8世紀頃、「ホメロス」などの吟遊詩人が、

神話の中でも特に「英雄譚」についてまとめ上げ、口承によって語り継ぎます。

英雄譚というのはつまり、神々の影響を受けた子孫であるところの英雄が

人間界を治めているという世界観における物語になります。

 

そして、紀元前8世紀ごろに吟遊詩人の「ヘシオドス」が初めて文字化することで、

ギリシャ神話はより大規模に広まっていきました。

その後ギリシャがローマ帝国に取り込まれていく中で、

ギリシャ神話がローマ神話となり、

ローマの神々の思想と組み合わさることによってさらに発展していきます。

 

 

ギリシャ神話が占星術に結びついた経緯

星座が誕生したのは、今から5000年ほど前のメソポタミア文明であると言われています。

なので、ギリシャ神話よりもだいぶ前から星座の概念が存在し、

占星術も生まれていたと考えられます。

 

ギリシャ神話と占星術が結びついたのは、紀元前150年ごろ

ヒッパルコスという古代ギリシャの天文学者が、ギリシャ神話を絡めた46の星表を作ったものであるという説がありますが、特に著書などは残っていないそうです。

 

ヒッパルコスは、星々の動きを理解するために「赤道座標系」という新しい手法を確立し、星々の正確な位置を記録するための技術を大きく前進させたとされています。

この星表の表記法はなんと現代でも受け継がれているそうです。

今から2200年も前の技術なのに、すごいですよね。

 

そして2世紀ごろ、古代ローマの天文学者「プトレマイオス」が、

ヒッパルコスの作った46の星表を新しく改良し、「48の星表」にまとめました。

それを「アルマゲスト」という著書の中で発表することにより、

星座の人気が加速し、世界中に広まっていきました。

 

ギリシャ神話と占星術が結びつけられた理由

当時は、現在のように科学が発達していたわけではないので、

日食などの天文現象は人智を超越した神々によるものとされていました。

 

神々は地上ではなく天空に存在するものとされていたと考えられており、

そのことから、夜空にある星座とギリシャ神話の神々は親和性が高かったのです。

二つの思想を組み合わせることで、より人々に広めやすかったのではないでしょうか。

 

また、当時の占星術は占いの側面ばかりではなく、

星の位置によって居場所や時刻を把握したり、天候を予測する目的もありました。

つまり、占星術を広めて発達させることは

生活の質に直結した問題でした。

 

そのため、分かりやすく次世代へと伝承する目的で

星に名前をつけ、動物や神々、人物と結びつけながら、

星座の概念を発展させていったと考えられます。

 

天体と特定の神々との関わり

太陽系で最も太陽に近い「水星」は、ギリシャ神話では「ヘルメス」の星と言われています。

ヘルメスは神々の使者として、神々の意志を人間に伝令する役割を担っていました。

 

水星の特徴は、軌道と周期にあります。

水星は太陽に非常に近く、楕円形の軌道を持っています。

そのため、太陽の周りを非常に速く公転し、ホロスコープ上を約88日で1周します。

それらの特徴から、神々の世界と人間界を慌ただしく行き来するイメージを連想させ、

ギリシャ神話の「ヘルメス」のイメージと結びついたのではないかと言われています。

 

また、「金星」は月に次いで2番目に明るく見える天体であることから、

愛と美の神である「ヴィーナス」の名前が付けられています。

いちばん明るい時には「宵の明星」、「明けの明星」と呼ばれています。

 

さらに、「木星」は太陽系で最も大きく、落ち着いた輝きを放っていることから、

全知全能の神「ジュピター」(ギリシャ神話だと「ゼウス」)の名がつけられています。

 

他にも、黄土色の輝きを放つ土星は土と農耕の神「サターン」、

天王星は青いことから天空の神「ウラヌス」、

海王星も青いことから海の神「ネプチューン」など、

惑星の特徴をわかりやすく捉え、神話に登場する神々と結び付けられています。

 

 

まとめ

今回は占星術とギリシャ神話との結びつきについて、それぞれの歴史を踏まえながらご紹介しました。

ギリシャ神話における天空の神々の世界観と、夜空を観測する占星術の特徴が組み合わさることで、それらの思想をより広く、分かりやすく次世代へと継承することができると考えられていたのではないかとされています。

また、星々の特徴や星座と神話の結びつきは意外とシンプルで面白いので、

是非調べてみてください。

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